ベトナム語で数量や時間の「およそ」「約」「〜ごろ」を表す言葉には、主に「Khoảng」「Chừng」「Độ」「Tầm」の4つがあります。これらは置き換え可能な場合も多いですが、日常会話でのよく使われる場面やニュアンスに少しずつ違いがあります。本課では、それぞれの特徴と使い方を整理して学びましょう。
用法① 「Khoảng」- 最も標準的な「約」
【解説】最も一般的で、オールマイティーに使える表現です。時間、距離、重さ、値段など、あらゆる数量の「およそ」を表す際に使われます。書き言葉でも話し言葉でも標準的です。
例文:
① Từ nhà tôi đến công ty mất khoảng 30 phút.
家から会社まで約30分かかります。
② Hôm nay có khoảng 50 người tham gia.
今日はおよそ50人が参加します。
用法② 「Chừng」- やや口語的な「〜ほど」
【解説】「Khoảng」とほぼ同じ意味ですが、やや口語的(話し言葉)な響きがあり、南部ベトナムで好んで使われる傾向があります。「khoảng chừng(大体〜ほど)」と組み合わせて使われることも多いです。
例文:
③ Cuộc họp sẽ kéo dài chừng 2 tiếng.
会議は2時間ほど続きます。
④ Cái này giá chừng bao nhiêu?
これは大体いくらくらいですか?
用法③ 「Độ」- 年齢や時間に使う「〜くらい」
【解説】年齢、時間、季節などの「おおよそ」を表す際によく使われます。北部でよく使われる表現で、少し古風または柔らかい響きを持つことがあります。
例文:
⑤ Anh ấy độ 40 tuổi.
彼は40歳くらいです。
⑥ Độ 8 giờ tối tôi sẽ gọi lại.
夜8時ごろにかけ直します。
用法④ 「Tầm」- 時間帯や規模を指す「〜ごろ」
【解説】特定の「時間帯」や「レベル・範囲(規模)」を指す際によく使われる口語表現です。「このくらいの時間」や「これくらいの値段・レベル」といったニュアンスで日常会話に頻繁に登場します。
例文:
⑦ Tầm giờ này ngày mai, tôi đang ở sân bay.
明日の今頃(この時間帯)、私は空港にいます。
⑧ Điện thoại này giá tầm 10 triệu đồng.
このスマホの値段は1000万ドン規模(くらい)です。
まとめ:ニュアンスと使い分けのポイント
基本的にはどれを使っても通じますが、迷った時は「Khoảng」を使うのが一番確実です。それぞれの特徴を以下の表で整理しておきましょう。
| 単語 | 特徴・使い方 |
|---|---|
| Khoảng | 【最も標準的】あらゆる数量・時間に対応。書き言葉にも適している。 |
| Chừng | 【口語的】「Khoảng」とほぼ同じだが、会話でよく使われる(特に南部)。 |
| Độ | 【年齢・時間】年齢や時刻の「〜くらい」に使いやすい(北部寄り)。 |
| Tầm | 【時間帯・規模】「その頃」「そのレベル」という範囲をイメージさせる口語表現。 |
※強調したい時や、より「およそ」の幅を持たせたい時は、「Khoảng chừng」や「Vào khoảng」のように組み合わせて使うこともよくあります。
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